お盆の時期になると登場する、きゅうりやなすに割り箸を4本挿して作る動物の形の飾り。
なぜきゅうりやなすなの?というと、理由はお盆の頃に旬の野菜だからだと言われています。
では、きゅうりやなすが動物の飾りになる理由は?と言いますと・・・
どうやら、お盆にお戻りになるご先祖様を想う気持ちが形になったもの、なんですね。
え、きゅうりやなすが!? ∑( ̄□ ̄;)
と思ったのは 私 です・・・。
というわけで今回は、お盆にきゅうりとなすで飾りを作るのはなぜなのか?その意味などを調べてみました。
(今年のお盆に、子供たちに絶対理由を聞かれるから・・・!!)
お盆飾りのきゅうりとなすの意味は?
きゅうりやなすで作ったお盆飾りは、精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれています。
それぞれ、
● きゅうりの飾りは馬
● なすの飾りは牛
を表しているんですね。
なぜこのように動物の形にしているかと言うと、ご先祖様をお迎えする時には馬に、お帰りになる時には牛に乗って頂くためと言われています。
詳しく見ていきますね。
きゅうりのお盆飾りは馬を表す
馬には颯爽と駆けるイメージがありますよね。
このことから、ご先祖様がお戻りになる日には馬に乗って頂き、一刻も早くお家に着くようにという意味合いがあるのだとか。
確かに馬に乗って帰って来られたら、早いし疲れないしで良いことづくめですよね (๑•̀ㅂ•́)و✧
なすのお盆飾りは牛を表す
なすで作ったお盆飾りは、牛を表しています。
ご先祖様がお帰りになる時に、景色を楽しみながらお帰り頂けるようにという意味があるようです。
その他にも、どっしりと力強い牛は荷物をたくさん運べますよね。
なので、盆棚(精霊棚)にお供えした物をたくさんもちかえって頂けるから、とも言われています。
お盆飾りのきゅうり(馬)となす(牛)は、
● 少しでも早く戻って来られるように
● 帰りはお土産(供物)をたくさん持ち、ゆっくり景色
を楽しみながら
というように、ご先祖様を想う気持ちが形になったものなんですね。
きゅうりとなすの精霊馬は、13日の朝に精霊棚に飾ります。
地域によっては、
● ご先祖様が戻られる13日には内側
● お帰りになる15日(16日)には外側
というように、向きを変える場合もあるのだとか。
ウチはどうかな?と思ったら、お住まいの地域の方に聞いてみると良いかもしれません。
精霊馬の処分方法は?
精霊馬がお迎えと送りのお役目を終えたらどうすれば良いのかな?という疑問がありませんか?
元は食べ物だし、食べちゃおう!
というのは NG ですので、ぜひ思いとどまって下さい。
真夏に割り箸で穴を開けた状態で3~4日、室内に(言い方は悪いですが)放置されていた野菜を口に入れるというのも、そもそも衛生面での不安もあります。
お役目を終えた精霊馬は、
● 土に埋める
● 塩で清めてから捨てる
● 半紙などの白い紙に清めの塩と一緒に包んで捨てる
など、いくつかの処分方法があります。
こちらも地域によってやり方があると思いますので、ご両親やご近所の方などに教えて頂けると確実ですね。
後記
- まとめ
お盆飾りのきゅうりは・・・
● 馬を表す
● ご先祖様が一刻も戻って来られるように、という意味がある
お盆飾りのなすは・・・
● 牛を表す
● 帰りはお土産(供物)をたくさん持って、ゆっくり帰られるようにという意味がある
お盆飾りのきゅうりとなすを精霊馬といい、処分方法は、
● 土に埋める
● 塩で清めてから捨てる
● 半紙などの白い紙に清めの塩と一緒に包んで捨てる
などがある
夫の実家のお墓は歩いて1分。お盆やお彼岸にはお墓参りを欠かしません。もちろん、お盆の入りには精霊棚を作ってご先祖様をお迎えしています。
今年も8月13日に夫の実家に行くので、子供たちからお盆飾りのことを質問されまくるんだろうなぁ・・・。
でも、きゅうりとなすのお盆飾りについてはバッチリですけどね!(๑•̀ㅂ•́)و✧