ハロウィンといえば、かぼちゃ(ジャック・オー・ランタン)、魔女、キャンディなどのお菓子。

その中でも、なぜハロウィンにはかぼちゃなのか?
気になったことはありませんか。

日本で販売されている雑貨などでも、ポップなデザインで可愛らしく作られていることが多いですが、その由来を調べてみると、想像以上に怖かったんですー;

今回は、ハロウィンにかぼちゃが定着した由来をバッチリ調べてまとめてみました!

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ハロウィンとかぼちゃの関係が…?

ジャックオーランタンの写真いきなり衝撃(?)の事実を。

今ではジャック・オー・ランタンとして定着しているかぼちゃですが、もともとはかぼちゃではなく カブ をくりぬいて作ったものでした。

マ、マジで~~!? Σ( ̄ロ ̄lll) と叫びそうになったのは私です・・・。

いやホント、超びっくりしました。
その上、カブで作られたジャック・オー・ランタンが夢に出て来そうなほど怖いんですよー!!
(写真のリンクはあとで載せます・・・)

ジャック・オー・ランタンは、《ジャックの灯り》とも言われます。
悪霊を寄せ付けない魔除けのような存在で、ハロウィンの象徴ですよね。

ハロウィンとは…

秋の収穫祭であり、日本のお盆のように死者の魂が家族や親族を訪ねてくる日。
同時に悪霊も出てきて家畜や作物を荒らしたり、子供をさらったりする。

このジャック・オー・ランタンが悪霊を寄せ付けないとされているのは、アイルランドでの古い伝承が由来になっていると言われています。

ジャック・オー・ランタンの由来になったお話

悪魔が現れるイメージ昔々、ジャックという名前の、ずる賢くて乱暴者でうそつきで、悪いことばかりしていた男がいました。ジャックは酒が好きで、あるハロウィンの夜にも酒場に入り浸って散々酔っ払い、地獄から出て来た悪魔と出会います。

悪魔はジャックの魂を取ろうとしました。しかしジャックは、魂を取られたくはありません。そこでジャックは悪魔に「魂をあげるから人生最期の酒を飲ませてくれ」と頼み込みます。

悪魔はその願いを聞き入れ、コインに変化して酒代を払おうとしますが、ジャックは十字架でコインを抑えつけて自分の財布にしまいこみ、悪魔を閉じ込めてしまいます。

困った悪魔は、これからの10年間はジャックの魂を取らないと約束し、ジャックは悪魔を解放しました。

そして約束の期限が切れた10年後、悪魔は再びジャックの前に姿を表します。

魂を取ろうとする悪魔に、ジャックは言いました。
「最期に、あの木になっているりんごが食べたい」

今度こそ最期だと思った悪魔は、りんごをとりに木に登ります。ジャックはその隙に、持っていたナイフで木の幹に十字架を刻み込みました。

十字架が苦手な悪魔は木から降りられなくなってしまいます。
そして《二度と魂を取らない》という条件で、ジャックは悪魔を木から降ろしてあげたのでした。

時は経ち、ジャックは寿命でこの世を去りました。導かれるまま天国へ行くも、生前悪いことばかりしていたために、天国には入れてもらえません。

仕方なく地獄へ行きますが、そこにあの悪魔が表れて言いました。
お前の魂は二度と取らないと約束したから、お前を地獄には連れて行けない

絶望のイメージ天国にも入れず、地獄にも行けないジャックは困り果て、悪魔にどうしたらいいのか訊ねます。悪魔には元にいた場所に戻れと言われました。しかし生き返れるはずもないので、現世に戻れるはずもありません。

どうしようもないので、ジャックは来た道を引き返そうとするも、道は暗く、冷たい闇が広がるばかり。
ジャックは悪魔に灯りをくれと懇願し、悪魔は地獄の炎の小さな塊を分けてくれました。

この灯りが消えてはいけないと思ったジャックは、道端に転がっていたカブをくりぬいてその中に火の塊を入れ、ランタンの代わりにしました。

ジャックはこのランタンを手に、今でも死者と生者の境目の世界をさまよっている のだとか。

※ ジャック・オー・ランタンの伝承には諸説あり、内容がところどころ違っていたりもします。

・・・悪魔意外と優しいな!

酒代払おうとしたり、りんごをとってくれようとしたり、灯りをくれたり。
悪魔のくせに情けががありますね。

ちなみにカブのジャック・オー・ランタンですが、今でもスコットランドではカブが使われているそう。

お待ちかね?の閲覧注意の写真はこちら(※Googleの画像検索結果一覧に飛びます)
閲覧注意》カブのジャック・オー・ランタン

一番左側の写真です。マジで怖すぎて子供が泣きそう。夜道に、このカブのジャックオーランタンがぼんやり光ってたら、大人の私でも泣きそうです。

カブがカボチャに変化したのは・・・

今から150年以上前の、1800年代中頃。アイルランドをジャガイモ飢饉が襲いました。

この飢饉によって100万人以上のアイルランド人が死亡し、多くの人が故郷を離れてアメリカ合衆国へ移住しました(その数150万人以上)。

やがて、多くの移民を受け入れたアメリカ合衆国でも、ジャック・オー・ランタンの伝承が広まります。しかしアメリカではカブは馴染みのない野菜だったので、アメリカで手に入りやすく加工しやすいかぼちゃを、カブの代わりに使うようになりました。

そしてそのアメリカのスタイルのまま、ハロウィンが世界に広まります。
これがかぼちゃがジャック・オー・ランタンとして定着した由来と言われています。

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後記

ハロウィンのかぼちゃの由来、いかがでしたか??

由来が怖いというよりは、ジャック・オー・ランタンの伝承(とカブの提灯・・・)が怖いというのが判明致しました。

魂の行き場がなく、冷たい闇の中を提灯の灯り一つで永遠に彷徨い続ける・・・なんて、想像しただけで背筋がゾクゾクしますよね。

現代では宗教的な意味合いは薄れているものの、ハロウィンは年に一度、あの世とこの世が繋がると言われている特別な日。

この日くらいは、ジャックも寂しくないかな?

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