紫陽花には紫、ピンク、青、白…たくさんの色があります。その花言葉も、心がほっこりするようなあたたかく良い意味のものから、ヒヤッとする悪い意味のものまでたくさん。
今回は母の日のプレゼントや結婚式の飾り花としても人気の紫陽花の花言葉についてです。
子供向けの簡単な説明も交えながら、ご紹介していきますね!
もくじ
ポジティブな意味の花言葉
まずは、暖かい素敵な意味の花言葉からです。
- 元気な女性
- 一家団欒、家族の結びつき
- 辛抱強い愛情
素敵な意味
「強い絆で結ばれている」というイメージがパッと浮かんでくるような花言葉が特徴です。
ひとつずつ、見ていきますね。
元気な女性
こちらはフランスでの花言葉です。ヨーロッパの土壌はアルカリ性が多く、紫陽花はアルカリ性の土壌では赤やピンクに色づきやすいんです。
フランスでは、紫陽花の開花シーズンである6~7月頃はカラリとしてとても過ごしやすい、穏やかな季節。
赤やピンクなどの可愛らしい色の花+気持ちの良い気候=元気な女性
というイメージで、この花言葉がつけられたと言われています。
お子さんに話すなら…
『フランスっていう国では、とっても天気が良い時にピンクの紫陽花が咲くから、元気な女の人!っていう言葉がぴったりなんだって!』
一家団欒、家族の結びつき
これは紫陽花の、小さな花びら(萼《ガク》)が寄り集まって咲いている姿からつけられた花言葉です。
花の特色から実はマイナスイメージの花言葉が多い紫陽花ですが、日本では「団結」「和気あいあい」などの暖かい解釈が多いようですね。
家族の結びつきを意味しているのなら、結婚式の装飾花やブーケとして、人気が出て来ているのも頷けますよね♪
お子さんに話すなら…
『ちっちゃいお花がたくさんくっついていて、家族みんなが仲良しで一緒にいるように見えるからだよ。家族団らんっていうんだよ』
辛抱強い愛情
この花言葉の意味は大きく分けて2つほどあるようです。
① 2度と会えない日本人妻への想いが花言葉になった説
鎖国時代の長崎に来日したドイツ人医師シーボルトが国外追放となった時(シーボルト事件/1828年)、紫陽花を祖国に持ち帰り「オタクサ」と命名しました。
この名前は、国外追放・再渡航禁止処分を受けたシーボルトが、彼が愛した日本人女性・楠本滝(くすもとたき/お滝さん)を想ってつけたものと言われ、ここから「辛抱強い愛情」という花言葉が生まれました。
② 紫陽花の花の特徴からつけられた花言葉だという説
あじさいは装飾花なので開花期間が長く、しとしとと降る雨の中、じっと耐え忍ぶように咲いている姿からこの花言葉がつけられました。
虫や動物を誘うために特化した特殊な花。
一般的には萼(ガク)と呼ばれる、花の付け根にある小さな葉が変化して、花びらのように見えるようになった。
お子さんに話すなら…
『(シーボルトの話は難しいので)きれいな花を咲かせながら、冷たい雨が降るのを我慢しているように見えるから、この花言葉がついたんだよ。
辛抱強いっていうのは、大変なことを我慢する力が強い!っていう意味だよ』
紫陽花は母の日のプレゼントとしても人気ですが、元気な女性・家族団欒は家庭の太陽の立場にあるお母さんにピッタリですよね。
また「辛抱強い愛情」も、子どもへの愛情を表している言葉にもとれます。
というか、辛抱強くならないとお母さんはやってられませんよね…
続いては、マイナスイメージの花言葉をご紹介します。
マイナスイメージの花言葉
こちらも、ポジティブな花言葉と同様に、いくつかあります。
ちょっと似ている意味のものはまとめて、ご紹介しますね。
- 移り気・浮気・変節
- あなたは美しいが冷淡だ
- 高慢・無情
悪い意味
こちらもひとつずつ見ていきますね。
移り気・浮気・変節
なんだかドキッとしてしまう花言葉ですね・・・・・・。
これは紫陽花の色が変化する特徴から生まれた言葉だと言われています。
紫陽花は咲き立ての色の淡い黄緑色から、
⇒ 薄いクリーム色 ⇒ 薄い青 ⇒ ハッキリした青 ⇒ やや紫がかった青 ⇒ 赤っぽい紫
と、色が変化していく花なんです。
色が移ろう姿を、心が変わっていく様に重ね合わせたんですね。
単なる心変わりというよりは、より美しくなるために色が変わっていくという考えもあります。個人的にはそちらの解釈の方が素敵だな~と思います♪
ちなみに変節とは、「主義や主張、信念などを変えること」という意味です。
子供に説明するなら…
『紫陽花って花の色がどんどん変わっていくんだけど…
人の気持ちがすぐ変わって、何が本当かわかりづらくて困るよ!っていう気持ちに似てるからつけられた花言葉なんだって』
あなたは美しいが冷淡だ
これは、紫陽花の美しい青や藍色の花のイメージから生まれた花言葉です。
青や藍などは「寒色」と呼ばれています。
寒色には、「清らかさ」「知的」「涼やか」「神秘的」という凛とした美しいイメージの他に、「冷静」「冷淡」「近寄りがたい」という冷たいイメージがあります。
まさに「あなたは美しいが冷淡だ」の花言葉が当てはまる色ですね。
高慢・無情
これも、上記の「あなたは美しいが冷淡だ」同様、紫陽花の色のイメージからつけられた花言葉だと言われています。
意味が似ているので二つまとめてしまいますが…
『紫陽花の青はとてもきれいだけど、青は冷たい!寒い!という感じがするから、心が冷たい、優しくないっていう悪い意味で使われる花言葉になっちゃったんだって』
紫陽花の原種であるガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。
紫陽花とはまた雰囲気が違う、とっても可憐なガクアジサイにピッタリな花言葉ですね♪
白いあじさいの花言葉は「寛容」
これは私個人の想像ですが、青や赤の紫陽花が「移り気」などの変化していくイメージに対して、白は変化を受け入れる・・・という意味だったら素敵だな~と思いました。
後記
・家族に贈りたい!愛がつまった花言葉!感謝、幸福、家族の絆…
・【復讐・呪い・狂気・悪意】怖いどころかヤバイ花言葉の花たち
・紫陽花の色が青系やピンクに変化する理由!白はあの成分がないから…
● 紫陽花の良い意味の花言葉
・元気な女性
・辛抱強い愛情
・一家団欒、家族の結びつき
● 紫陽花の悪い意味の花言葉
・移り気・浮気・変節
・あなたは美しいが冷淡だ
・高慢・無情
紫陽花にはこんなに花言葉があるのかと、驚きました。
いつもは何気に見ていた紫陽花ですが、背景を知ると見る目が変わって面白いですね。
ここからは余談になりますが…
実は、紫陽花には 毒 があります。私は紫陽花のことを調べ始めるまで知らなかったので、本当に驚きました。
実際、料理に添えられていた紫陽花の葉を食べて食中毒の症状を起こし、病院に運ばれたというケースが数件あります。厚生労働省が注意喚起を促す事態になっています。
あじさいは本当に綺麗でどこにでも見られるお花なので、なんでも口に入れてしまう0~1歳くらいのお子さんをお持ちのお母さんは、気が気じゃないですよね。
私にも小さな子どもがいるので、人ごとではないです・・・。
小さい子と一緒の時は、ちょっと遠くから見て楽しみたいですね。