七五三では綺麗に着飾って、髪も可愛くして。
それでも嬉しそうにしていますが、千歳飴を手渡した時の笑顔ったらもう!
あ~~~、可愛すぎる!
飴をほおばる姿もまた可愛い。
そんな千歳飴ですが、美味しくて子供が喜ぶ以上に、とっても大切な意味が込められているんです。
今回は、七五三には欠かせない千歳飴の意味や由来について、調べたことを簡単にまとめてみました。
(子供に、なんで七五三に千歳飴もらえるの?って聞かれても大丈夫です♪)
もくじ
千歳飴の意味は?
千歳飴の「千歳」には、
● 千年
● 長い年数・年月
という意味があります。
千歳飴が産まれたのは江戸時代頃(の説が有力)。
当時は乳幼児の死亡率が高く7歳までは魂が定まらない(いつ死んでもおかしくない)とまで言われていて、子供に無事に育って欲しいというのは、親の切なる願いでした。
紅白に染められ、細く長い形状の千歳飴には、
● 健康に育って欲しい
● 長生きして欲しい
といった意味が込められているんですね。
なので子供に聞かれたら、
『この飴は、●●ちゃんが元気に大きくなれますように、っていうお願いごとがしてある飴なんだよ。
特別な飴だから、七五三のお祝いにもらえるんだよ!』
このような感じで、説明してあげるのも良いのではないでしょうか^^
千歳飴の由来!発祥は・・・
千歳飴の由来は、大きく分けて二つあるようです。
● 浅草から発祥
● 1615年頃、大阪から江戸に出て売り歩いた人がいた
それぞれを見ていきますね。
千歳飴は浅草から発祥
これは、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉が、体が弱い息子のために七五三のお祝いをしたことをきっかけに、浅草で飴売りをしていた七兵衛という人が紅白の棒状の飴を売り出したのが始まり、という説です。
この時の名前は千歳飴ではなく、
● 千年飴
● 寿命糖
という名前だったと言われています。
1615年頃に大阪から
大阪の商人・平野甚左衛門という人が、江戸に出て来て売り始めたのが始まりという説です。
年号的には大阪の平野甚左衛門さんの方が早いのですが、有力とされているのは浅草から発祥したという説です。
(※ 他にも諸説あるようです)
千歳飴の袋にも意味がある
おめでたい千歳飴が入っている袋。
袋も、七五三に相応しい絵柄になっているってご存知でしたか?(キャラクターものは除く)
だいたい、袋に描かれているのは、
● 鶴や亀
● 松竹梅
● 寿の文字
が多いでしょうか。
それぞれに、おめでたい意味がありますよね。
鶴や亀
「鶴は千年、亀は万年」
という言葉があるように、鶴や亀は長寿の象徴として、大変おめでたい縁起物ですよね。
子供の健康と長寿の願いを込めた千歳飴、七五三のお祝いにピッタリの絵柄です。
松竹梅
松や竹は厳しい冬の中でも緑を失わず、梅は冬に耐えて咲く花ということで、力強さを表しているようです。
もう少し細かく言うと、
● 松
一年中緑を失わない常緑樹。古くから神の宿る木とされ「不老長寿」の象徴
● 竹
松と同じ常緑樹で、真っ直ぐ伸びる様から「子孫繁栄」の象徴
● 梅
厳しい寒さをじっと耐え、香り高く美しい花を咲かせることから、「生命力」「気高さ」の象徴
寿の文字
寿の文字には、
● おめでたい事柄のお祝い
● 命が長いこと
などの意味があります。
千歳飴はみんなで食べるもの?
千歳飴には決められたサイズがあるんです。
直径は大体15ミリ、長さは1メートル以内なのだそう。
1メートルってものすごく長いですよね!
幼稚園でもらってくる15センチくらいの千歳飴でも、子供が持ってるとすごく長く感じます。
そんな千歳飴ですが、いくつか食べ方があるんです。
● 切ったり折ったりせず、まるまる1本食べつくす!
● 切ったり折ったりして、兄弟や友達と分けて食べる!
● 多すぎて飽きるから、色々リメイクしちゃう!
まるまる1本食べつくす
まさに王道中の王道の食べ方(いや、舐め方)。
千歳飴は縁起物なので、1本をまるまる食べるのが良いという説があるようです。確かに、千歳飴の意味(健康と長寿)を考えると頷けるかな。
ですが5歳、7歳ならともかく、3歳(数え年のお祝いなら実年齢2歳や2歳未満)の子に、細長い飴を握らせて口にくわえさせておく、というのはどうにも危険がいっぱいです。
調べてみると、健康長寿の意味がある縁起物だからって、折らずに食べなきゃいけない!という明確な決まりはないようです。(意味を考えるとその方が良い、という感じでしょうか)
小さい子供にとって、長い飴を1本食べられる機会というのはそうないと思うのでテンション上がるでしょうが、思わぬ事故にならぬよう、大人のフォローが必要なのでちょっと大変ですネ。
兄弟や友達と分けて食べる!
千歳飴は縁起物だから折らない方が良い、と言われている一方で、家族や友人と分けあって食べるのも吉、ともされています。
千歳飴が出来た当時、甘いものというのは、大人でもなかなか食べられなかったのだそう。
なので七五三には、千歳飴を家族で分けて食べたり、近所の人に分けたりしていたのだそうです。縁起物ですので、皆で福を分け合っていたのですね。
千歳飴を分けて食べるのは、七五三の年齢じゃない兄弟も喜ぶし、1本まるまる食べるよりは危険が少ないし、食べる量を親がコントロールしやすいし(笑)、結構良いことが多いですね。
量が多すぎて食べきれない時は・・・
千歳飴は写真館や神社などでもらえる事があるのですが、たくさんもらいすぎると、さすがに食べきれませんよね・・・。
冷蔵庫に入れておけば日持ちはしますが、そのまま忘れ去られる可能性も。
(私なんかは、子供が忘れてるならいいか~飴は虫歯になりやすいし♪ なんて思ってそのまま忘れてしまうタイプです…)
でもこれじゃあ、さすがにもったいないですよね。縁起物なのに、縁起が悪くなってしまいそうだし。
そこで、余った千歳飴を、
● 砂糖などの甘味料の代わりとして料理に活用する
● お菓子作りに★
● 完全に煮溶かして生キャラメルなどにリメイクする
などなど、調べてみると色んな活用法があるんですよね。
クックパッドなどでもリメイクレシピがありますので、興味がある方はぜひ検索してみて下さいね!結構面白いですよ~!
後記
● 江戸時代頃の浅草発祥の説が有力
● 千歳=長い年月の意味
● 長く健康でいられるように願いが込められている
七五三に関しては、昔の話を調べれば調べるほど、切なくなりますねぇ。
うちの娘たちは7歳と4歳ですが、当時の乳幼児死亡率で言うと、4歳の下の子は「(数え年で)7歳までは神のうち」という、いつ死んでもおかしくない年齢なわけです。
現代の日本は乳幼児死亡率が低く、世界的に見てもトップクラス。本当にありがたいことですね。
今年、我が家は上の子の七五三。千歳飴一つとっても、無事に成長してくれた感謝の気持ちと心を込めて子供に手渡せそうです。