一夜飾りはいけないと良く言われますよね。
ズボラを絵に描いたような性格の私にとってはかなり耳が痛い言葉で、前は良く日付を忘れていて直前に慌てて飾り付ける、なんてこともしょっちゅうでした。
ですが一夜飾りは、『あること』を連想させると言われていて、とても縁起が悪いとされているんですね。
これを知ってからは、一夜飾りは絶対に避けよう!と思いました~
というわけで今回は、なぜ一夜飾りはいけないのか、一夜飾りがダメと言われている理由について、以前私が調べたことをシェアさせて頂きますね!
正月飾りや雛人形、五月人形などは特に関係しそうです。
一夜飾りがダメな理由
一夜飾りは葬儀を連想させる
ということでした。
葬儀というのは、突発的に起こる身内や知人の不幸であり、前々から準備するものではありません。
(終活で会場や段取りを決めておく等の準備は別として)
葬儀は基本的に一夜で準備を整え、終われば速やかに片付けます。
この一連の流れが『一夜飾り』に非常に良く似ていて、『一夜飾り』は葬儀を連想させると言われています。
一夜飾りは、行事の前日にバタバタと慌てて飾り付け、行事の当日または翌日くらいには片付けてしまいますよね。
行事の飾りは縁起物なのに弔事のイメージがつくなんて、さすがに縁起が悪すぎます…。
一夜飾りと年中行事
一夜飾りというと、縁起の良し悪しで大きく関わってくる行事は、
● 年末年始の正月飾り
● 桃の節句の雛飾り(雛人形)
● 端午の節句の五月人形やこいのぼり
でしょうか。どの行事も一夜飾りはいけないと言われているんです。
それぞれ簡単に説明させて頂きますね。
正月飾り
正月飾りの準備に一夜飾りがいけないと言われている理由はいくつかあります。
● 弔事を連想させる
● 歳神様に失礼
● そもそも歳神様がいらっしゃる時間に間に合わない
葬儀を連想させることと、歳神様に失礼!というのはすぐにわかりますよね。
③についてですが、歳神様がいらっしゃるのは12月31日の朝なので、一夜飾りで12月31日に飾ろうとしても全く間に合ってないということになります…。
お正月間近でも、飾るのに縁起の良い日があるので、その日に間に合うように飾り付けられると良いですね。
雛飾り(雛人形)
雛人形は子供の身代わりになって厄災を引き受けてくれる、お守りのような存在。
当然、葬儀を連想させる一夜飾りはいけません。とても縁起が悪いですよね。
それ以外にも、一夜飾りだと本節句に間に合わないと言われています。
3月2日は宵節句
3月3日は本節句
3月4日は送り節句
となっていて、2日には始まっているんです。
前日に慌てて準備するのではなく、余裕をもって飾ってあげたいですね。
五月人形(鎧・兜)や鯉のぼり
女の子の厄災を引き受ける雛人形と同様、五月人形は男の子の身代わりに厄を引き受けてくれるものです。
鯉のぼりは子供たちの健やかな成長を願って揚げるものですね。
どちらもとても大切なもので、前日にバタバタと慌てて準備するのは失礼にあたりますし、一夜飾りで弔事のイメージをつけてしまうのはとても縁起が悪いですね。
正月飾りも、雛人形も、五月人形も、ざっくりと言ってしまえば幸せを祈願して飾るものだから、なるべく『縁起が良い』を積み上げていきたいですね
一夜飾りでもOKとされている行事もある
一夜飾りが縁起が悪いとされている一方で、一夜飾りで行う行事があるんです。
それは七夕!
七夕の飾りは、7月6日の夕方~夜にかけて飾るものなんですって。
お祭りや商店街等では結構前から七夕飾りが飾られているので、他の行事と同様に前々から準備するものだと思っていました。
これは七夕の由来となった七夕伝説うち、棚機津女(たなばたつめ)の伝説によるものなんだそうです。
棚機(たなばた)は秋の豊作を祈願する行事です。
棚機津女(たなばたつめ)とは神様にお供えする着物を織る選ばれた女性のことなんですね。
この棚機津女が七夕の前日に着物を織り、七夕の当日には穢れを祓う禊(みそぎ)が行われてとました。
このことから、七夕飾りは七夕の前日に飾るようになったそうです。
後記
● 一夜飾りは葬儀を連想させるため縁起が悪い
● 正月飾り、雛人形、五月人形やこいのぼり等、一夜飾りは縁起が悪いとされる行事がある
● 七夕飾りは一夜飾りでもOKとされている
2年くらい前になりますが、子供たち(小学生)に一夜飾りがダメな理由について話した時、子供たちはすごくビックリした顔をして、それはダメだね!と言ったのを覚えています。
それ以来我が子らは、行事のずいぶん前からしつこく(笑)催促してくるようになりました。
ええい面倒くさい!と思うこともありますが、私、ズボラに関しては筋金入りなもので…
一夜飾りにならずに助かっています。